2004年8月20日、ロボット博士として、またロボットコンテスト創始者として著名な森政弘先生(東京工業大学名誉教授。 現(株)自在研究所社長)がお越し下さいました。
子供のころは真空管ラジオなどを材料加工からすべて自分でお作りになっていたそうです。「ものづくり」を知らないまま社会に出て行く技術者が増えている状況から、ロボットコンテスト審査委員長、ロボフェスタ顧問として、「ものづくり」の大切さを広める活動を精力的に展開されています。また、若手経営者を相手に、経営者の心を教授されています。
“ものづくりの良さは、指先を使うこと。
指先を使うことで脳の働きが活性化され、回転が速くなる。“
最近作られたエレキットの中で先生の一押しは
「Let's ピアノ」(AW-860)。
何と、4台も作られたそうで、特にお気に入りがオルゴール機能。「犬の鳴き声にセットし数台で演奏させると、ヒジョーにたのしい。」と。 作品を作り上げたときの満足感や達成感について話される様子からは御歳78歳お年など全く感じさせず、寧ろこちらが圧倒されるほど ・・・・・・。やはり、以前に先生のオフィスにお邪魔した時も、色々な自作実験道具を実際に操作されて見せて下さる時の先生のお顔は、まるで「楽しい遊びをしている少年のよう」でした。これこそ、我々が忘れてはならない遊び心なのだろうと思います。
「教育とは、苦労のさせ方のデザイン」とおっしゃっていたのがとても印象的で、これからの商品づくりについての数々のアドバイスと共に、『開発者は、自分が楽しく、ワクワクしながら「遊び心」を忘れない商品開発が大事。エレキットから次にどんな新製品が出て来るか、楽しみにしていますよ。』との励ましのお言葉を頂戴いたしました。